ヒストリエ 古代ギリシアを舞台にした漫画

古代ギリシアをテーマにした、あるいは舞台にした漫画は、それほどありませんが、その中でも一番有名なのが、この岩明均の「ヒストリエ(講談社)」ではないかと思います。

アレクサンドロス大王の時代

ヒストリエの内容はアレクサンドロス大王の時代を描いたものです。主人公はアレクサンドロスの書記官として買えたカルディアのエウメネス(wikipedia)です。

主人公のエウメネスについて

アレクサンドロス大王は、もちろん実在ですが書記官のエウメネスも、後年に書かれたプルタルコスの英雄伝などに出てくるほどですので、当時は著名な人物だったと考えれます。 歴史資料の中のエウメネスは、出自については詳しいことはあまりわかっていませんが、ヒストリエはその謎の部分をうまく創作に利用しています。

スキタイ出身に

例えば、エウメネスを、スキタイと呼ばれる遊牧系の民族にしています。当時の古代ギリシア人にとっては、マケドニアはどちらかと言うと田舎者です。スキタイは、さらに野蛮人という位置づけです。

マケドニアとポリス諸国

しかしギリシアのポリス諸国は、そうやって周辺国を見下しているうちに、マケドニアやローマといった新興勢力に飲み込まれていった、という歴史があります。ヒストリエでは、古代ギリシアのポリス諸国の没落とフィリッポス2世の伸び盛りのマケドニアが描かれています、

作者

作者の岩明均は、「寄生獣(1988年〜1995年 月刊アフタヌーン)」や「ヘウレーカ(2001年〜2002年 ヤングアニマル嵐)」などで知られます。

電子書籍と紙書籍 どちらがおすすめ?

さて、最近は漫画を電子書籍で読む方が増えています。 ヒストリエの場合は、どれがお得かをAmazon.co.jpで価格比較してみました。

ヒストリエ(月刊アフタヌーン)

Amazon.co.jpの価格比較
Kindle版 ¥540
新刊コミック ¥607
中古コミック ¥251 (関東への配送料)
1-10巻セット(新刊コミック) ¥6,152

評価や感想

興味深い作品ですが、なんといっても連載ペースが遅く、新刊が出る間隔が長いのがやや困ったところかもしれません。2003年から連載が始まり、現在ではまだ連載が続いているものの10巻までしか出ていません。刊行間隔は1年か2年に一冊となっています。週刊少年ジャンプのハンターハンターみたいなものです。

更新情報

  • 2017年10月22日
Page Top ↑

ヒストリエの漫画全巻セットについてのページです。

仮想書庫のトップページへ戻ります。
Copyright (C) 仮想書庫 All Rights Reserved.
inserted by FC2 system